下北沢という街

今日はあいにくの雨。でも若葉の緑は生き生きとして嬉しそうです。
こんな日は映画日和!というわけで、新宿シネマカリテで今泉力哉監督の『街の上で』を観てきました。
下北沢の古着屋で働く青年が、自主映画に出てほしいと依頼され…
という全シーン下北沢が舞台のザ・下北沢映画。主演の若葉竜也さんがとてもよくて(同じ監督の『愛がなんだ!』でもいい味をだしていたなー)130分あっと言う間でした。
下北沢は芝居やライブを観に行ったり、友達と飲みに行ったりと馴染みのある街。映画を観ているうちにいろいろな記憶が蘇ってきました。
昔々、珉亭でラーメンご馳走してくれた劇団の先輩女優さんは、今頃どうしていらっしゃるだろうか。
あの頃の自分にとっては下北沢は憧れの街。そこにいるだけで何かが起こりそうなワクワクする場所でした。
映画に出てくる、キツイ女の子に翻弄される男の子や、ダメな男の子から離れられない女の子たち、あの頃周りにたくさんいたなー(いや、私もその一人だったかも?)とそれもなんだか懐かしい感じ。青春ですな。

そうそう、下北沢(と高円寺も)が舞台の映画といえば、もう一つ好きな作品があります。
小野親一監督の『そろそろ音楽をやめようと思う』。40代に突入した売れないミュージシャンの日常を描いた映画ですが、ほんとに愛しい!
この映画を初めて見たのも下北沢でした。映画を観たあと一人で駅までの道を歩きながらちょっと泣きました。

●『そろそろ音楽をやめようと思う』予告編
https://eiga.com/movie/87816/video/

来月池袋で上映があるのでまた観に行きたいと思っていますが、来月は世間はどんな状況なのでしょうか。どうか感染拡大がこれ以上進みませんように!
皆様もご自愛ください。

KAORU KIRINO

ナレーター・声優として活動している 桐野薫のブログです。

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