光+その砂の行方

今日は河瀬直美監督の『光』と劇中映画『その砂の行方』を観にシネマ・チュプキ・タバタに行ってきました。
字幕朗読収録で2階のスタジオにはよくお邪魔しますが、1階の映画館で映画を観るのは久しぶりです。
小さな空間ですが音響が良く、椅子も座り心地良くて森の中にいるような雰囲気。なんだかそこにいるだけで癒やされます。

『光』は視覚障碍者用の映画の音声ガイドを作る仕事をしている女の子と、視力を失っていくカメラマンの物語。河瀬監督が前作『あん』に音声ガイドを付けた際に、この映画の着想を得たのだそうです。
これは絶対チュプキで観なければ!と決めていました。

『あん』の時もそうでしたが、河瀬監督の映画は本当に映像が美しい。今回はタイトル通り「光」の美しさが印象的でした。そしてその光を失っていくカメラマンを演じる永瀬正敏が素晴らしかった!一番大切な物を手放さなければならないその痛み、そのかなしみが胸に迫ってきます。J-PHONEのCMの時からファンだった(年がバレますね)私としては、感慨深いものがありました。

そしてまさかの樹木希林さんの音声ガイドナレーション!こちらも素晴らしかったです。

この映画を見た人が音声ガイドに興味を持って、いずれはすべての映画にガイドが付くのが当たり前になってほしいと切に願います。

そして1周年を迎えたシネマ・チュプキ・タバタ。本当に素敵な映画館なので、皆さんもよかったら一度足を運んでみてくださいね。何時でも音声ガイドと字幕付きの映画を楽しめますよ🎦








KAORU KIRINO

ナレーター・声優として活動している 桐野薫のブログです。

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