『ゾンビ&ザ・ゴースト・トレイン』

「カウリスマキの映画見に行こうよ」うん、カウリスマキ好き好き!「タイトルはゾンビなんとか…だけどいい?」ゾンビ映画?ホラーはあまり得意じゃないけどたまにはいいか。行こう行こう!
…ということで友達に誘われて昨日、渋谷ユーロスペースでレイトショーの『ゾンビ&ザ・ゴースト・トレイン』を観てきました。
トーキョーノーザンライツフェスティバルのスタッフの方から友人がお勧めされた作品とのこと。

まず第一の勘違い、監督は私が思っていたアキ・カウリスマキではなく兄のミカ・カウリスマキの方でした。
そして内容はホラーではなく、ゾンビという名のアル中ベーシストの物語です。なぜか最近の映画と思い込んでいましたが1991年の作品。
映画の途中で死体が出てきたので、お!ついにここでゾンビ化か?と思ったがそうではなく、『ゴースト・トレイン』というバンドが登場したので、なるほど主人公はこのバンドに加入するのね!と思ったらそんな事もなく、映画はことごとく私の予想を裏切った展開になっていくのでした。
(このゴースト・トレインというバンド、いろいろな所に顔を出すのに誰もライブを観た人がいないという設定がなんだかツボでした)
弟の作品に比べるとユーモラスな所がほとんどなく孤独と哀愁を感じさせる暗いトーンの映画ですが、ちょっとしたところで可笑し味もあり不快ではありません。
いろいろと勘違いはありましたが結果的には面白かったです。いい時間を過ごせました。

そしてロビーに『トーキョーノーザンライツフェスティバル』のパンフレットの原画が展示されていたのですが、これがとても素敵。これだけでも見に来る価値あり!と思うくらいでした。
他にも面白そうな北欧映画が上映されていますので興味のある方は是非。2/16(金)までです。







KAORU KIRINO

ナレーター・声優として活動している 桐野薫のブログです。

0コメント

  • 1000 / 1000