クーリンチェ少年殺人事件
昨日、ずっと観たいと思っていた『クーリンチェ少年殺人事件』を観てきました。
舞台は1960年代初頭の台北。実際に起きた14歳の少年によるガールフレンド殺害事件に着想を得たエドワード・ヤン監督のこの作品は、なんと3時間56分!
途中休憩もなし。見る前はついに観られるという喜びと、途中眠くなったりトイレに行きたくなったりしたらどうしようという不安がないまぜになり、胸がドキドキしてしまいました。
でも不安は杞憂でした。作品の素晴らしさに圧倒されて約4時間、あっという間でした!
光と影のコントラスト、生き生きとした登場人物達。そして緻密な脚本と情緒に流れない演出。
当時の台湾の社会情勢に翻弄される少年の家族や周囲の人々、そして少年の初恋。悲惨な結末でしたが、見終わったあとは素晴らしい映画を観た幸福感が残りました。
まさに傑作!!
そして、今年からはもう買うまいと決めていた映画のパンフレット(溜まり過ぎて置き場がなくなってしまったのです)
…ついつい買ってしまいました。
こんなふうにいつもは無表情な少年が、恋する少女に時折見せる無防備な笑顔のまぶしさといったら!
…せつないです。
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